| 債務整理後の返済 | 2008/11/5 水曜日 |
質問
先日、司法書士に依頼して借金の任意整理をしてもらいました。今後支払いで注意すべき点はありますか。
回答
まず、任意整理の内容から確認しておきましょう。任意整理とは、債務者や代理人(司法書士など)が債権者(貸金業者)と交渉して借金の額や分割払いの方法などを決める手続きのことです。その際、従来の金利が高ければ、利息制限法所定の法定利息で計算し直して、借金の残金を決定します。
質問者の場合には、おそらく分割払いによって合意したのだと思います。もちろん、今までとは違い、借り入れしなくても支払っていける範囲内で分割金を決めたことでしょう。通常、2回以上分割金の支払いを怠れば一括返済する旨の契約になっている場合が多いようです。
ですから、何をおいても決めた分割払いは「きちんと支払い続ける」という気持ちが必要だと思います。支払いには①支払い意思と②支払い能力の2つが必要です。任意整理によって、②支払い能力の範囲内に毎月の返済は収まっているはずですので、今後は①支払い意思を強く持ってそれを持続させることが重要となります。借り入れと返済を繰り返していた頃の金銭感覚を正常な感覚に戻さなければなりません。そのためには、家計簿を付けるのが良いでしょう。レシートをためておいて1週間分まとめてつけてもかまいません。家計の支出がどれくらいあるのかを感覚的に知ることが大切なのです。それを続けていくうちに借り入れをしない生活に慣れてきて生活にリズムが生まれてくるはずです。できればギリギリの生活ではなくて、少しずつでも貯金ができる生活が望ましいです。突然の出費に耐えられるようにしなければなりません。
考えようによっては返済は貯金と似ています。数年後に返済が完了すればそれ以降はその金額を貯金することができるのです。返済は貯金するための一定期間の練習とも言えます。お金が貯まればほしいものを買うことができるし、何よりもこころにゆとりが生まれます。ぜひ、気を引き締めて、新しい生活を楽しんでください。
司法書士 田中裕志
会津嶺4月号






